先週から始まった週一連載書評(「日刊ゲンダイ」)。
第二回は、鹿子裕文さんの『へろへろ』(ナナロク社)です。

heroherogendai

私がとやかく言うまでもなく、
ぜひご一読いただきたい一冊です。

ひとつだけ補足すれば、今回の書評のベースには、
ちゃぶ台』に寄稿くださった寄藤文平さんのエッセーがあります。

文平さんは、「番台の星野さんがピッピと電話すると」と題したエッセーのなかで、
その土地の生きた関係が集まる場所。それが未来の出版社だ
と書きました。
高齢社会の未来をテーマにした展覧会のアートディレクションを引き受けた文平さんが、
「高齢社会×未来」を考えた際、ひらめいたのが上記のアイデアだったのです(ちなみに場所は銭湯ですが)。
私も、出版社として、こんなふうに街とかかわっていきたいな、とこれ以来、思っていました。
そしたら!
・・・これって、『へろへろ』に描かれた「宅老所よりあい」と『ヨレヨレ』編集部のことじゃないか!?
すでに先取りしている場所があったとは。
という思いが最後の一文に結びつきました。

「よりあい」がそうであるように、
鹿子もまた、企画・取材・撮影・執筆・発送などすべてをひとりでやってしまう(これぞ編集!)。
ひとりの人間が「おもしろい」と信じきって、やりきる仕事が伝わらないわけがない。
そういう、ちょっと先の明るい普通の未来がここにある


 
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