JUGEMテーマ:読書

ひそかに、ひと月前・・。

「発行元:トドマツ建築プロジェクト」による

トドマツで、建てる

という一冊が発売となりました。
todo3

わたしたちミシマ社は、「発行元」ではなく「発売元」です。
発売元というのは、通常、本屋さんへの卸・営業をおこないます。本の制作・印刷・発行には携わりません。

ちなみに、ミシマ社が発売元になるのは、今回が初めてです。これまで何度か、「わたしたちがつくった本をミシマ社さんで営業してほしい」といったお話をいただいたことがあります。どれも、すばらしい本で、思いにあふれているのが痛いほどわかりました。けれど、最終的に、ミシマ社が「発売元」になることはありませんでした。
それは、創業期より掲げている「一冊入魂」という言葉を、発売元として実践するのは、かなりむずかしいと判断したからです。
というのも、「一冊入魂」は、なにも「つくる」行為においてのみ成立するわけではありません。「届ける」という、車で言えば、その両輪がそろってこそ、「一冊入魂」は成り立ちます。つまり、一冊を「届ける」という行為のなかに、魂が込められなければいけない。
そう考えると、どれほど素晴らしい本であっても(あるいは、そうであればあるほど)、「届ける」ほうの入魂を「つくる」と同程度にまで持っていくのは並大抵ではないのです。
これまで、泣く泣く、お断りしてきたという経緯があります。

では、なぜ、今回「発売元」になったのか?

それは、「トドマツ建築プロジェクト」とミシマ社は、ほぼ同じ思いを共有しているから、と言えるでしょう。
具体的には、循環型経済を実現するため、「現在の常識」にとらわれることなく、
未来のために必要な動きを実践している。
それに、建築と出版という産業の違いはあれども、ともに「木」から始まる仕事です。
その「木」がこれからの世代にも継承されていくよう、そして循環することで土地を守っていけるよう・・。
そうした思いを共有しています。
ですから、企画時点から私たちが関わっていれば、「トドマツ建築プロジェクト」は「発行元」ではなく、「著者」であった可能性もあります。たまたま、本ができあがったあとに、プロジェクトの活動と本の存在を知ったため、「発行元」はプロジェクト、わたしたちはあくまでも「発売元」としてかかわることになりました。

これまで建築材として使わることのなかったトドマツ。
北海道でありあまるこの木材を使って、いかに「建てる」か。

本プロジェクトは、「未来」そのものです。

美しい写真、かっこいい製本でお届けする、すごく贅沢な一冊でもあります。
一家に一冊は置いていただき、多くの方々に読んでいただけましたら嬉しいかぎりです。


トドマツ建築プロジェクト・メンバーのインタビューもあわせてお読みくださいませ!
 
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