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平川克美さん著『「消費」をやめる〜銭湯経済のすすめ』、
発刊すぐに増刷が決定し、その後、共同通信配信の書評によって
さらなる広がりを見せております。
(「京都新聞」「神奈川新聞」2014/7/27、「高知新聞」「北國新聞」14/7/20ほか)

それもそのはず。
評者は、江弘毅さん。
『「街的」ということ〜お好み焼き屋は町の学校だ』などの著書が示すとおり、
「銭湯経済」的なるものを、いち早く提唱された方でもあります。

その江さんによる書評。冒頭は―ー。

圧巻は著者の生身のビジネス体験から発せられる数々の珠玉の言葉だ。
大学卒業後、定職に就かなかった著者は27歳の時、友人の内田樹らと翻訳会社を立ち上げる。
毎日夜中まで遮二無二働いたのは、「自分たちの存在証のため」であり、詩を書くのと同じ「表現行為」だった。


しかし、やがて著者にとって「暗黒の十年」が始まる。

会社を清算して自己破産するシナリオも浮かぶ。そんな経験で学んだことは「カネが集まってきた連中は、カネがなくなれば去っていくという単純な事実でした」。

「消費者第一世代」として育った著者が行きついた先が、「小商い」。
そこで書評自体が終わっていいはずなのだが、この評の圧巻なのはラストの一文だ。

本書が発するのは「おカネで買うことができるのは、値札のついているものだけ」という当然の事実を自分の身体が知っているかという問いだ。


syohikyoto




 
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