2011.02.10 Thursday
『逆行』書評、ぞくぞくと。
『逆行』が、いろんなところで紹介されています。
「週刊文春」(2011・2・17号)でも、けっこう長い文で紹介されました。
評者は、BACHの幅さん。
さすがの見事な書評で一読して、うっとりとしました。
一行目からしてかっこいい。
「朝起きたくない人が読むといい本だと思う」
たしかに。とうなづくやすぐに、この一文。
「何といっても、一人称が「俺」なのである。しかも、それが不自然じゃないから驚く。そんなの、永ちゃんの『成りあがり』以来ではないか」
まさに、そうです。ふむふむ、と首肯しつつ読み進めると、本書の本質を見事なまでさらりと指摘。
「ただの兄ちゃんの正直話が、誰が聞いても頷けて納得できる皆のヒントに変わってくる」
ほんと、そうなんです。
と感激しているうちに、書評はこのように締められる。
「彼の言葉には借り物がない。全ての体験が、彼の血肉になる。目の前の仕事に必死で喰らいついていたら、その痕跡が本になるし、その言葉は他人の心を揺さぶるダイナミズムも持つ。
そして何はともあれ、酒席で熱く正直な話を聞いた翌日は、何だか起きるに値する朝がやってきたと思えるではないか。もちろん二日酔いは勘弁だが、そんな放熱を感じる一冊なのだ」
――。
すばらしい書評というのは、それを読むだけで目の前が確実に開ける。
それは、書評対象の本では触れられていない種類の「なるほど〜」を与えてくれる。
ちなみに、ぼくはこの一文にもっとも強く膝を叩いたのでした。
「酒席で熱く正直な話を聞いた翌日は、何だか起きるに値する朝がやってきたと思えるではないか」
本当にそうですよね。そして『逆行』はまさにそういう本ですよね。
この書評を拝読して、心から納得しました。
幅さん、最高の書評でした。ありがとうございました!)
「週刊文春」(2011・2・17号)でも、けっこう長い文で紹介されました。
評者は、BACHの幅さん。
さすがの見事な書評で一読して、うっとりとしました。
一行目からしてかっこいい。
「朝起きたくない人が読むといい本だと思う」
たしかに。とうなづくやすぐに、この一文。
「何といっても、一人称が「俺」なのである。しかも、それが不自然じゃないから驚く。そんなの、永ちゃんの『成りあがり』以来ではないか」
まさに、そうです。ふむふむ、と首肯しつつ読み進めると、本書の本質を見事なまでさらりと指摘。
「ただの兄ちゃんの正直話が、誰が聞いても頷けて納得できる皆のヒントに変わってくる」
ほんと、そうなんです。
と感激しているうちに、書評はこのように締められる。
「彼の言葉には借り物がない。全ての体験が、彼の血肉になる。目の前の仕事に必死で喰らいついていたら、その痕跡が本になるし、その言葉は他人の心を揺さぶるダイナミズムも持つ。
そして何はともあれ、酒席で熱く正直な話を聞いた翌日は、何だか起きるに値する朝がやってきたと思えるではないか。もちろん二日酔いは勘弁だが、そんな放熱を感じる一冊なのだ」
――。
すばらしい書評というのは、それを読むだけで目の前が確実に開ける。
それは、書評対象の本では触れられていない種類の「なるほど〜」を与えてくれる。
ちなみに、ぼくはこの一文にもっとも強く膝を叩いたのでした。
「酒席で熱く正直な話を聞いた翌日は、何だか起きるに値する朝がやってきたと思えるではないか」
本当にそうですよね。そして『逆行』はまさにそういう本ですよね。
この書評を拝読して、心から納得しました。
幅さん、最高の書評でした。ありがとうございました!)