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『逆行』書評、ぞくぞくと。
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    逆行』が、いろんなところで紹介されています。
    「週刊文春」(2011・2・17号)でも、けっこう長い文で紹介されました。
    評者は、BACHの幅さん。
    さすがの見事な書評で一読して、うっとりとしました。

    一行目からしてかっこいい。

    「朝起きたくない人が読むといい本だと思う」

    たしかに。とうなづくやすぐに、この一文。

    「何といっても、一人称が「俺」なのである。しかも、それが不自然じゃないから驚く。そんなの、永ちゃんの『成りあがり』以来ではないか」

    まさに、そうです。ふむふむ、と首肯しつつ読み進めると、本書の本質を見事なまでさらりと指摘。

    「ただの兄ちゃんの正直話が、誰が聞いても頷けて納得できる皆のヒントに変わってくる」

    ほんと、そうなんです。
    と感激しているうちに、書評はこのように締められる。

    「彼の言葉には借り物がない。全ての体験が、彼の血肉になる。目の前の仕事に必死で喰らいついていたら、その痕跡が本になるし、その言葉は他人の心を揺さぶるダイナミズムも持つ。
    そして何はともあれ、酒席で熱く正直な話を聞いた翌日は、何だか起きるに値する朝がやってきたと思えるではないか。もちろん二日酔いは勘弁だが、そんな放熱を感じる一冊なのだ」


    ――。
    すばらしい書評というのは、それを読むだけで目の前が確実に開ける。
    それは、書評対象の本では触れられていない種類の「なるほど〜」を与えてくれる。
    ちなみに、ぼくはこの一文にもっとも強く膝を叩いたのでした。


    「酒席で熱く正直な話を聞いた翌日は、何だか起きるに値する朝がやってきたと思えるではないか」

    本当にそうですよね。そして『逆行』はまさにそういう本ですよね。
    この書評を拝読して、心から納得しました。
    幅さん、最高の書評でした。ありがとうございました!)
    | | 13:59 | comments(0) | trackbacks(0) |
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