かつて日本はよかった。しかし、これからは・・・。
「成長は望めない」「活気ある社会は待っていない」
日本の未来について語られるとき、こうした否定的な言説がつづくことが多い。
たしかに、成長経済は終わったと思う。
しかし、だからといって、活気ある社会がないというのは、あまりに短絡的ではないか。結局それは、「経済成長=活気」という図式でしか社会を見れていないからだと思う。

個人の「元気」や「活気」は、これからもけっして衰えることはない。
そう心底思わせてくれる人がいる。
それが、『創発的破壊』の著者、米倉誠一郎先生だ。

ぼくが、未来に明るさを常に感じられている一つには、間違いなく米倉先生の存在がある。

なにもぼくだけではない。
米倉先生にお会いした人のほとんどが同じ感想を抱くのではないだろうか。
先日(9月12日付)讀賣新聞の夕刊で、一緒に編集をした星野は、本書の紹介文の冒頭にこう書いた。

「何だか元気が出たね」
一橋大学イノベーション研究センター教授の米倉先生とお会いした後は、いつもそんな会話になります。とにかく前向きに、細かいことは言わず、若い人を本気で応援してくれる。そのパワーをそのまま読者に届けることが、編集のテーマでした。


yomiurisohatu

そう。
米倉先生と会えば、必ず元気が出る。がんばろう、という気になる。
そのパワーを一人でも多くの人と共有したい。
そういう思いでつくったのが、『創発的破壊』でした。

本書は、20代、30代の人にとって希望の書です。
必読書、と断言します。

この本に書かれている主張すべてに共感する必要はありません。違和感を持たれる説もあろうかと思います。ただ、それを上回ってあまりある、パワーがここには宿っています。本書のもつ本質的良さは、いまの閉塞感を打ち破るパワーを得ることができる点です。

だまされたと思って、ぜひぜひご一読いただけると嬉しいです。


●米倉先生イベントのご案内

9月28日(水)19時〜 @六本木アカデミーヒルズ
未来をつくるイノベーションシリーズ第一回
米倉誠一郎「創発的破壊」二時間講義

サイン会もあります!

*追記:アカデミーヒルズでミシマ社が取材されました。こちらをどうぞ。
最相葉月さんが、下記のようなサイトを立ち上げられました。


東北関東大震災下で働く医療関係者の皆様へ
――阪神大震災のとき精神科医は何を考え、どのように行動したか 


中井久夫先生の「災害がほんとうに襲った時」の電子データが無償頒布されることになりました。
一人でも多くの方々にご高覧いただければ幸いです。


「援助者もまた被災者であるときに何が起こるのか、役割分担はどうするのか、ボランティアには何が期待されているのか、医薬品が足りないと患者に何が起こるのか、といった急性期ならでは逼迫した問題に、神戸大学医学部精神科とその応援に全国から集まった医師や看護師らがいかに対処したかが描かれています。

一気に読み終え、やはりこれはかけがえのない記録であるとその意義を再認識しました。そして、編者である中井久夫氏の手記「災害がほんとうに襲った時」を被災地で連日救援活動に当たられている医師や看護師、カウンセラーら病院関係者、その後方支援にあたられている方々、またこれから支援を考えておられる方々になんとか届けられないものだろうかと思いました。

当時神戸大学教授だった中井氏は精神科救急の司令塔として、被災したスタッフや全国からやってくるボランティアの調整役を果たされました。このときの活動がきっかけとなり、PTSDや心のケアへの関心が高まり、兵庫県こころのケアセンターが設立され、中井氏が初代所長に就任されたことはすでにご存知の方も多いかと存じます。

もちろん阪神大震災と東北関東大震災では、災害の種類も規模も物流の状況も違います。直後から物資やボランティアの人々が近県を経由してやってきた阪神大震災の経験をそのまま当てはめることはできないと思います。

しかしながら、ここには想定外の災害に初めて見舞われた一人の医師の逡巡、苦しみ、気づきがあります。災害の種類や時代を超えた普遍的なメッセージがあります。

今こそ読まれるべきではないかとの想いを強くした私は、まことに僭越と思いつつ無償配布のご提案を中井氏にいたしましたところ、「かまいません」と瞬時にご快諾いただきました。版元のみすず書房の担当編集者である守田省吾氏のご協力も得て、ここに公開させていただきます。一人でも多くの皆様に届きますよう、心当たりの方がおられましたらご案内いただけると幸いです。今、困難な任務に就いておられる皆様を心より応援いたしております。(2011年3月20日最相葉月) 」
今年も残すところ5日ですね。
まさに光陰矢のごとしです。

先日、ミシマガジン上で「今年の一冊」座談会をおこないました。
ブックファースト自由が丘店の広野店長をお招きしての座談会。

私は、木村の選書と偶然バッティングしましたが、ポール・オースター『ガラスの街』でした。

木村が座談会で指摘しているように、つくりも、完璧。
46判上製、200ページちょっとのページ数、紙の風合い。
本全体から本書の雰囲気がにじみ出ているようだ。
そして、ひとたびページをめくれば、とてつもない恍惚感がおしよせてくる。
ページをくる。残りページがうすくなる。
おもわず、終わらないで、と祈ってしまう。
そういう幸せな時間をこの本は届けてくれた。

皆さんの「今年の一冊」は何ですか?

まだ見つかってないというかた!
あと5日ありますから。
ぜひぜひ見つけて、周りの人たちと語り合ってみてはどうでしょう。
先ほど四国から戻ってきました。
戻ってそうそう、皆様へ深くお詫びしなければいけません。

すでにご案内しておりました
海岸線の歴史』ですが、
発刊が約一週間、延期になりました。

2009年5月2日

この日に、全国一斉発売に変更させていただきます。
楽しみに待ってくださっていた読者の皆様、
準備いただいておりました書店の皆様、
心よりお詫び申し上げます。


理由を簡単に申しますと、
カバーの背幅が、数ミリおかしかったためです。
初校のあと、ツカ見本を作り直し、万全を期したつもりでしたが、
最後にあがってきたものが、不完全でした。
いま、緊急体制で、印刷所の方に修正してもらっています。

ご迷惑をおかけして、本当に申し訳ございません。

もうしばらくお待ちいただけますよう、
心よりお願い申し上げます。
今年最後の「今週の一冊」です。
「今週」といっても何週もしてませんでしたが。。
ともあれ、久しぶりの発表会はいつにもまして力作揃いでした!

キムラ:『めぐらし屋』(堀江敏幸)
−−音のしない場所で読みたい本。最後の余韻とともに幸せ感が広がります。

オオコシ:『世界連鎖恐慌の犯人』(堀紘一)
−−実体なきマネーゲームの犯人は誰だったのか? リーマン・ショックに端を発する金融恐慌の今こそ振り返りたい、ターニングポイント。

クボタ:『エンジョイしなけりゃ意味ないね』(朝倉かすみ)
−−「おもろいんです」(クボタ談)

ワタナベ:『「本の雑誌」炎の営業日誌』(杉江由次)
−−出版の面白いところは、大手も中小も関係なく「中身」だけで勝負できるところ。出版という仕事の面白さ、そして杉江さんのお人柄が滲み出ている一冊。ワタナベの今年No1。

ハヤシ:『アップルを創った怪物』(スティーブ・ウォズニアック)
−−このピュアな想い! このパワー! 天才プログラマーの創業秘話。

ミシマ:『東京スタンピード』(森達也)
−−傑作。詳しくは次回のブログを!

さっそくいきましょう。
今週の一冊です。


クボタ『誰も国境を知らない』(西牟田靖、情報センター出版局)
ワタナベ『戦国の合戦』(小和田哲男、学研文庫)
ハヤシ『曲芸師のハンドブック』(クレイブ・クレヴェンジャー、ヴィレッジブックス)
オオコシ『闇の子供たち』(梁石日、幻冬舎文庫)
キムラ『モモ』(ミヒャエル・エンデ、岩波少年文庫)−−時間とは何かを再認識。
アキコ『殺人方程式』(綾辻行人、光文社文庫)−−
ミシマ『できそこないの男たち』(福岡伸一、光文社新書)−−あまりの面白さにアドレナリンでまくり!!

と、
今日も名作がずらりと並びましたね。
どれも、ほんとうに面白そう。
個人的には、『曲芸師』がとても気になりました。さっそく読もうっと。


プレゼン中に、キムラが朗読した一文をご紹介して
今日は失礼いたします。
今、この瞬間を全力で。
読書をするのも、
仕事をするのも、
寝るのも、、、
この瞬間に命を燃やす。
そう生きたいなぁ、とあらためて感じる言葉です。


「いちどに道路ぜんぶのことを考えてはいかん、わかるかな?
つぎの一歩のことだけ、つぎのひと呼吸(いき)のことだけ、
つぎのひと掃きのことだけを考えるんだ。
いつもただつぎのことだけをな。」

(・・・・)

「するとたのしくなってくる。
これがだいじなんだな、・・・」
(ミヒャエル・エンデ、大島かおり訳『モモ』、p53より)
ずいぶんと更新できてませんでした、「この一冊」。
いつ以来でしょう?

今日は、新メンバー・林をくわえ、
7人で「この一冊」を紹介しあいました。
人数が増えたこと、これまで数週間、時間がとれなかったこと、
をふまえ、プレゼン時間を3分から1分に短縮。

1分プレゼン、はなかなかナイスでした。
なんてったって、わずか7分で、7冊の本を知ることができるのですから。

早速、その7冊をご紹介すると(プレゼン順に)−−

ワタナベ『ジャパニーズ・ドリーマーズ』(米倉誠一郎、PHP新書)
−− とにかく、熱くなれる!

ハヤシ『切羽へ』(井上荒野)−−(すみません、?です)

クボタ『みんなの旅行』(天野作一)−−経歴からしてほっとけない!

キムラ『むかし卓袱台(ちゃぶだい)があった頃』(久世光彦、ちくま文庫)−−ミシマ社にもある卓袱台をめぐるお話。日々のことを見直すきっかけにも。

アキコ『わたしを離さないで』(カズオ・イシグロ、早川書房)―― この世界、この感覚。読めばきっと、「(イシグロさん、これからも)わたしを離さないで」と言っているはず。

オオコシ『ブログ論壇の誕生』(佐々木俊尚、文春文庫)――出版業界関係者、必読! 

ミシマ『大奥』(よしながふみ、白泉社)−−男女逆転。江戸の大奥は女人禁制、男だけ。奇想天外な設定も、「そうかも」と思えてくるからすごいです。


で、今週のチャンプは、、、
う、決め忘れました。。

ぜひ、皆さんの目で決めてください。
どれも、ほんと面白い(はず)ですから!
久しぶりに、「今週の一冊」をやりました。
といっても、お昼の弁当を食べながら。


オオコシ:『<勝負脳>を鍛え方』−−北島選手、一押しの「勝負脳」!
クボタ:『お茶の間』−−・・・
ミシマ:『ゆらぐ脳』−−「仮説と検証」、鵜呑みにしていいの?
キムラ:『夏の流れ』−−組長、かっこいい!
ワタナベ:『スタディハックス』−−ところどころに知見に富む言葉が!?
アキコ:『時が滲む朝』−−うまいし、面白い!

あらためて、「今週の一冊」は楽しいなぁ、と思いました。
どんな本を読んできたかは、どんな生き方・考え方をしてきたか、を映し出すものですしね。
メンバーのことを理解するのにも、こんなにいい方法はなかったり、とも思います。
どんなに忙しくても、続けていかなきゃ。

皆さんは、今、どんな本を読み、どんな考え方をもっているのでしょう?
今週も金曜ですね。
一週間、えらく早くないですか??
最近、もう金曜日?
という一週間が続いております。

ということで、大変遅くなりました。
18日(水)におこなった「この一冊」を本日、お伝えいたします。


キムラ『ルーキーズ』(森田まさのり)
オオコシ『あなたの職場のイヤな奴』(ロバート・サットン)
アキ『あしたのジョー』(ちばてつや)
ワタナベ『続ける力』(伊藤真)
ミシマ『飢餓海峡』(水上勉)
クボタ『17歳は2回くる』(山田ズーニー)

毎週のことながら、個性的で、
面白い本ばかりですね!

私個人の一押しは、クボタ推薦の『17歳は2回くる』。
これは、名著というにふさわしい一冊だと思ってます。
何度も何度も読みたくなります。
そして、全身からチカラが湧き上がります。


ところで、今週から、「今週のチャンプ」を決めることに急遽決定!
で、
ミシマ社的な一冊を「せーの」で指差すことにしました。

すると、6人中5人が、「あしたのジョー」。
(ちなみに、1人が『続ける力』でした)


これから、「ミシマ社を象徴する本は?」と聞かれたら、
迷うことなく「ジョー」と答えることになるでしょう。
なんだか、「よど号」ハイジャック犯みたいですけど・・(苦笑)。

もちろん、僕たちの心はこういうことです。

「野生の感覚」で日々、挑戦!!

野生児ジョーは永遠の師匠です。
お待たせいたしました。

先週の一冊、あらため、今週の「この一冊」です。


ミシマ『もやしもん
オオコシ『プレイボーイの人生相談
ワタナベ『やる気ハックス
キムラ『五べんの椿』(山本周五郎)
アキ『中原中也詩集』
クボ『いきなり始める仏教生活


今回のプレゼンで、ある意味、いちばん盛り上がったのは、

『やる気ハックス』。

なんといっても、タイトルがすごい。
メンバー全員が、ミシマ社の『やる気!攻略本』を連想し・・
一連の「ハックス」本の一冊かのような印象すらおぼえたのですから・・

ともあれ、この本によって、「やる気」ブーム(って、どんなブームやねん)が起これば、弊社としてはありがたいかぎり。


日本全国の書店員のみなさま、
「やる気」フェアはいかがですか?

やる気があればなんでもできる!?